【完】蜂蜜色のヒーロー。
なんだよ今さらって気持ちと、それと同時に緊張して高まる胸を無視して、マスキングテープで貼られているメモ用紙を手に取った。
【遅くなってごめんなさい。
これ、誕生日プレゼントとお弁当です。嫌なら食べずに、開けずに、捨ててください。
話したいことがあります、放課後屋上へ来てもらえませんか?
妃莉】
……放課後までなんて、待てねえっつーの。
話したいことってなに?
告白を改めて振るとか、俺とは関わりたくねえとか、そういうのは聞かねえよ。
生真の言ってたことがほんとなら、らしくもなく俺……期待しちゃうけどいいわけ?
「……妃莉!!」