【完】蜂蜜色のヒーロー。


あくまでも、「妃莉がいたほうの景色が好きだから」という理由を貫こうとする御津くんに、小さく微笑んだ。


悪いことをしたわけじゃないし……むしろ、あと3回くらい、ありがとうと言いたいくらいのことしたのに。



なにをそんなに頑なに隠すんだろう。


ちょっと可愛い。



「えっと……あ、3階だね」


「じゃあ行こう」


「ちょ、ちょっと……待って!」

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