冷徹侯爵の籠の鳥~ウブな令嬢は一途な愛に囚われる~
そういえば、邸に留められていた時、メイドたちに採寸されたことを思い出した。
ひょっとしてこのためにーーー
「お髪はどういたしましょうか」
「ひと房だけ編みましょう。旦那様は派手派手しいのはお好みじゃないわ」
ひたいぎわの髪をひと房編みこんでもらい、あとは素直に背にたらす。
「お美しいお髪ですこと。黒くて艶やかで、少しのクセもなくて」
「それになんて澄んで珍しい紫水晶の瞳なんでしょう」
「ドレスがよくお似合いです」
メイドの賛辞もお世辞ではなく、受け止められた。
ドレスは申し分なく上等で、自分によく似合っている。
しかし、彼からこんな品を贈られるいわれは全くないのだ。
着替えを終えた頃合いで、リュカが再び部屋へやってきた。
「クラウス様がお呼びです」
全身を緊張が疾る。
ひょっとしてこのためにーーー
「お髪はどういたしましょうか」
「ひと房だけ編みましょう。旦那様は派手派手しいのはお好みじゃないわ」
ひたいぎわの髪をひと房編みこんでもらい、あとは素直に背にたらす。
「お美しいお髪ですこと。黒くて艶やかで、少しのクセもなくて」
「それになんて澄んで珍しい紫水晶の瞳なんでしょう」
「ドレスがよくお似合いです」
メイドの賛辞もお世辞ではなく、受け止められた。
ドレスは申し分なく上等で、自分によく似合っている。
しかし、彼からこんな品を贈られるいわれは全くないのだ。
着替えを終えた頃合いで、リュカが再び部屋へやってきた。
「クラウス様がお呼びです」
全身を緊張が疾る。