お見合い相手は冷血上司!?
「大丈夫だ。くだらないことを気にしていないで、お前ももう戻れ。今日は午後もやることが多いぞ」
ジャケットを羽織る彼は、私に背を向け出口のドアに向かう。
慌ててその腕を掴むと、彼は小さく声を上げて後ろへ数歩下がった。
「……くだらなくないです。熱を出したら、心配ぐらいします」
言い終えた途端、身体中が燃えるような恥ずかしさが込み上げてきて、声は尻すぼみになる。
それを見つめていた彼は、決まりが悪そうに唇をへの字に結んだ。
「体調を崩すのは、俺が体調管理を怠ったせいだ。それに仕事に来た以上、それを持ち出すのは社会人として失格だろう。戻ったら誰とも接触せず会議室で仕事を進める。だから気にするな」
淡々と話す課長は、そのまま休憩所を出ていってしまった。
彼の言うことはもっともで、きっと彼のことだから、仕事中に体調不良を顔に出したりすることはないだろう。
だからこそ、倒れるまで足を止めてくれなさそうな彼が心配になるんだ。
ジャケットを羽織る彼は、私に背を向け出口のドアに向かう。
慌ててその腕を掴むと、彼は小さく声を上げて後ろへ数歩下がった。
「……くだらなくないです。熱を出したら、心配ぐらいします」
言い終えた途端、身体中が燃えるような恥ずかしさが込み上げてきて、声は尻すぼみになる。
それを見つめていた彼は、決まりが悪そうに唇をへの字に結んだ。
「体調を崩すのは、俺が体調管理を怠ったせいだ。それに仕事に来た以上、それを持ち出すのは社会人として失格だろう。戻ったら誰とも接触せず会議室で仕事を進める。だから気にするな」
淡々と話す課長は、そのまま休憩所を出ていってしまった。
彼の言うことはもっともで、きっと彼のことだから、仕事中に体調不良を顔に出したりすることはないだろう。
だからこそ、倒れるまで足を止めてくれなさそうな彼が心配になるんだ。