お見合い相手は冷血上司!?
 何度も重ね合い、深くなり、どちらのものかも分からない息遣いが部屋に響いた。

 時折絡む彼の視線が、私を刺すように鋭く、顔は苦しげにその眉間にシワを刻む。

「……か、ちょう」

 名前を呼ぶ度に、彼は更に苦しそうに顔を歪めた。

 どれくらい唇を重ねていたのだろうか。

 どちらともなく唇が離れると、頭の芯が溶けたようにぼーっとしていた。
 私の体温か、彼の体温か、溶け合ったように分からなくて、彼を見上げると、こちらを見つめるその艶やかな表情に激しく胸が高鳴った。

「鈴原。俺はこの先何があっても、お前のことだけは……忘れられそうにない」

 言葉を返す前に、再び唇が重なって、私は、何も考えられなくなる。

 明日の朝を思うと、私も、彼も、ほんの数秒すら惜しく感じて、ただ寄り添い、時折キスをして、日が昇るまで何度もお互いを刻み込むように抱き締め合った。
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