お見合い相手は冷血上司!?
「どれも約束したわけじゃないの。連絡のことも、今後のことも。でも、私が思っているのと同じように、課長も思ってくれていると思える。不思議よね」

 この感情を明確に表す言葉が見つからなかった。
 バカだと言われてしまえばそれまでだけれど、私は、彼の言葉を信じている。
 それに、自分の未来も。
 だからこそ今は、やるべき事をやりたいと思えた。

「……亜子がいいならいいけど。でも何の保証もなくて、会いたい時に会えなくて、声も聞けなくて。本当にそれで大丈夫なの? 私は、亜子の未来も心配になるわよ」

 眉を下げた彼女は、盛り合わせの焼き鳥を手に取りパクリと一口食べた。
 私が笑みを零すと、彼女は不思議そうにこちらを見上げる。

「寂しい時は、いっぱい遊んでね」

 小首を傾げると、彼女は子供のように何度も首を縦に振った。
 その様が可愛らしくて、私はもう一本焼き鳥を差し出す。
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