お見合い相手は冷血上司!?
ブリザードを吹き荒らし、この美しいローズガーデンを氷山(アイスバーグ)に変えてしまう課長の姿が頭に浮かぶ。
すると耳元で、微かに布の擦れる音と、小さな息遣いが聞こえた。アイスバーグの控えめな香りの中に、爽やかな柑橘の香りが押し寄せる。
すぐそばにある気配を感じ、思わず後ろに身じろいだ私の腰を、温かい何かが包んだ。
驚いて目を開けると、次の瞬間、突然唇に降ってきた柔らかな感触に、私は脳みそごと全身を硬直させられる。
――視界のいっぱいいっぱいに映る、課長の長い睫毛。
それがゆっくりと離れて、鋭い眼差しが否応なしに私を捉えた。互いの鼻先が微かに触れた途端、ようやく意識が覚醒する。
「わぁっ! えっ? あぁっ!?」
渾身の力で課長を突き飛ばすけれど、私の腰をがっちりとホールドしている彼の腕はびくともしなかった。
それどころか無表情のまま、ジッとこちら見つめている。
すると耳元で、微かに布の擦れる音と、小さな息遣いが聞こえた。アイスバーグの控えめな香りの中に、爽やかな柑橘の香りが押し寄せる。
すぐそばにある気配を感じ、思わず後ろに身じろいだ私の腰を、温かい何かが包んだ。
驚いて目を開けると、次の瞬間、突然唇に降ってきた柔らかな感触に、私は脳みそごと全身を硬直させられる。
――視界のいっぱいいっぱいに映る、課長の長い睫毛。
それがゆっくりと離れて、鋭い眼差しが否応なしに私を捉えた。互いの鼻先が微かに触れた途端、ようやく意識が覚醒する。
「わぁっ! えっ? あぁっ!?」
渾身の力で課長を突き飛ばすけれど、私の腰をがっちりとホールドしている彼の腕はびくともしなかった。
それどころか無表情のまま、ジッとこちら見つめている。