お見合い相手は冷血上司!?
「本当に凄い量ね。これを明日までなんて課長も鬼だわ。それにしても、最近やけに残業させられてるけど、なんか課長の恨み買うようなことでもしたの?」

 恨みを買った覚えはないけれど、その意見に関しては全くの同感だ。

 数ヶ月前から、課長は帰りがけに私を呼びつけては、大体すぐには終わらないボリュームのある仕事を与えてくる。
 仕事は好きだし残業するのも構わないけれど、オフィス中があまりにも頻繁に起こる偶然に、違和を感じ始めているのもなんとなくだがわかっていた。

「うーん、何でだろうね? まぁ仕事は好きだからいいんだけどね」

「『何でだろうね?』じゃないわよ! ……それ、手伝ってあげる。二人でやったらあと二時間ぐらいで終わるでしょ?」

「ありがとう。でも大丈夫。予定もないし、ゆっくりやるよ。桃も今日はゆっくりするんでしょ? 最近大好きなお酒も飲めてないって言ってたじゃない。私は大丈夫だから」

 眉を顰めた桃は、尖らせた唇から先ほどよりも大きなため息をつく。
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