お見合い相手は冷血上司!?
「台風が直撃するらしい。大きく逸れた台風が、北海道に向かってるそうだ」
「直撃ですか? じゃあ、明日の予定は……」
「明日は撮影時の機材の配置や動線確認。あと、ダズリン・アントワネットの企画担当者と打ち合わせだ。打ち合わせは大丈夫だとしても、雨だと外での確認はまず無理だろう」
私も振り返り、窓の外を見つめる。
徐々に強くなってきた風がギシギシと窓を震わせていて、すぐそこまで嵐が迫っているのは明白だった。
「万が一明日になっても天気が回復しなければ
、交通機関もストップする可能性がある。最悪一日延長も覚悟しておけ」
「分かりました。あ、あと……」
「何だ?」
「バスカプセル、ありがとうございました」
すっかり仕事モードで険しかった彼の表情が、僅かながらに緩む。
「直撃ですか? じゃあ、明日の予定は……」
「明日は撮影時の機材の配置や動線確認。あと、ダズリン・アントワネットの企画担当者と打ち合わせだ。打ち合わせは大丈夫だとしても、雨だと外での確認はまず無理だろう」
私も振り返り、窓の外を見つめる。
徐々に強くなってきた風がギシギシと窓を震わせていて、すぐそこまで嵐が迫っているのは明白だった。
「万が一明日になっても天気が回復しなければ
、交通機関もストップする可能性がある。最悪一日延長も覚悟しておけ」
「分かりました。あ、あと……」
「何だ?」
「バスカプセル、ありがとうございました」
すっかり仕事モードで険しかった彼の表情が、僅かながらに緩む。