君は私の太陽
転校生
私のクラスに転校生がやってきた。

「橘光。よろしく!」

終始笑顔を絶やさず自己紹介している男の子。

そんな彼は影の私にとっては苦手なタイプだった。

「じゃあ、橘くんは藤澤の隣の席ね」

…え?

「はい!」

元気よく私の隣の席に座る転校生。
周りは一斉にこちらを向く。

咄嗟に私は顔を逸らした。

話しかけないで…話しかけないで…

そう思っていた時、

「ねぇ」

突然声をかけられ反射的にビクッとした。

「何…ですか…」

「君、名前は?」

「藤澤…です…」

「下の名前は?」

これは拷問ですかと言いたいぐらい質問攻めをしてくる転校生。

「栞…」

「へぇ!いい名前じゃん!」

そして、声が何と言ってもでかい。

やっぱり私は苦手だ…。
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