浅葱色の記憶
「永倉組長 ありがとうございます
気に掛けて貰って、本当、なんていうか
感謝してます」


「おっ!帰って来た!」


山崎さんが、お出迎えに行く

私もと立ち上がると

永倉さんが、私の前に立ちはだかる


首筋の恐らくキスマークをなぞる


「永倉組長? 行きましょう?」


声を掛けると、私の目を見る


「サクタ… 悪ぃ」


そう言って、軽くキスをしてきた


「行くぞ」

「へ? あ、はい!」


永倉さん… 

今、キスしたよね?



嬉しいけど、複雑!!



これは、本能というのか?



男だと思っているクセに


心は、私を女だと知ってるって奴?






「サクタ…残れ」


土方さんに言われ、残ると

まず、出動が遅くなったことを謝られ

永倉さんと同じように

首筋のキスマークをなぞられ


まさか? キスはないだろうと

思っていたら


唇が重なった


嘘でしょ!!


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