私たちの、歪な関係
「おつかい?」
スーパーにいる隼はなんだか珍しい。
「いや、母さんが今日は友達とご飯食べてくるって言うから俺はなんか作ろうかなって。
優衣は?」
「私もそんなかんじ。」
会ったのが隼でよかった。
「何作るの?」
「冷やし中華」
「いいね、美味しそう」
「隼は?」
「まだ決まってないんだよね。とりあえず買い物に来たって感じ」
「そうなんだ、じゃあうち来て一緒に食べる?
ちょっと多めに買っちゃったんだよね」
「え……」
私がそう言うと隼はなぜか驚いた顔。
「あ、いや別になんとなく言っただけだから無理なら……」
「食べる、冷やし中華」
「そう、それはよかった」
嬉しそうに笑う隼につられて私も笑った。