私たちの、歪な関係



「適当にテレビでも見てていいよ。
ゲームしててもいいし」

家に着くと、私が買ってきたものももちろん、隼が買ってきた冷やしとかなきゃいけない野菜とかを冷蔵庫に入れてあげると隼にお茶を出していう。

「んーん、優衣見てる」

「いや、作りづらい」

隼なぜかウキウキしながら私の隣に立つ。

ほんとうに、やりづらい。

「優衣の手料理って初めてだからたのしみ」

隼はそう言って私に笑いかける。

ぐ……

そんな嬉しそうな顔で言われたら何も言えない。

思えば隼に何かを作るのは初めてかも。

バレンタインでさえ買ったものを渡していた私。

今思えばなぜ作らなかったのか疑問さえ抱く。


「大したものじゃないから、あんまり期待しないでね?」

「うん」

そう言って隼を見るも、その眼差しは"期待"そのもの。


き、緊張する…….



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