JUNP!!
バイトを終え、澪は音緒を待って
いた。昼間の公園にはゆっくりと
風が流れ、澪は思わず欠伸した。
足元に転がっていたボールと
目の前に映るゴール。
反射的に澪はバスケットゴール
目がけて、ボールを放っていた。
「上手いなぁ、君」不意に背後
から声がし、澪は振り向いた。
スーツを着た男がそこにいた。
「佐々木澪さんやろ?俺、君らの
副担になった青木爽悟や。偶然、
見かけたんでな、つい」爽悟は
笑って言った。
転がったバスケットボールを
爽悟は拾い上げ、澪へパスを
送った。
思わず受け取ってしまった
ボール。長い間、ボールに触って
いなくても、身体が覚えていた。
「学校来ないん?」爽悟はネク
タイを緩め、ベンチに座った。
「…行かね。学校なんて、つまん
ないだけやん。それに…」澪は
何かを言いかけて、止めた。
「学校なんか糞だ。
俺達はやらなきゃいけないこと
があるんだ!」爽悟にボールを
投げ返し、澪は言った。
澪は一瞬、悲しそうな瞳を向け、
小さな声で言った。
「…大人は…最低だ…」
いた。昼間の公園にはゆっくりと
風が流れ、澪は思わず欠伸した。
足元に転がっていたボールと
目の前に映るゴール。
反射的に澪はバスケットゴール
目がけて、ボールを放っていた。
「上手いなぁ、君」不意に背後
から声がし、澪は振り向いた。
スーツを着た男がそこにいた。
「佐々木澪さんやろ?俺、君らの
副担になった青木爽悟や。偶然、
見かけたんでな、つい」爽悟は
笑って言った。
転がったバスケットボールを
爽悟は拾い上げ、澪へパスを
送った。
思わず受け取ってしまった
ボール。長い間、ボールに触って
いなくても、身体が覚えていた。
「学校来ないん?」爽悟はネク
タイを緩め、ベンチに座った。
「…行かね。学校なんて、つまん
ないだけやん。それに…」澪は
何かを言いかけて、止めた。
「学校なんか糞だ。
俺達はやらなきゃいけないこと
があるんだ!」爽悟にボールを
投げ返し、澪は言った。
澪は一瞬、悲しそうな瞳を向け、
小さな声で言った。
「…大人は…最低だ…」