「王女さまは男のコ?!〜両刀使いの執事は××〜
キルクークは戸締りを今度こそ完璧に終えて、ローレルの側に歩み寄りながら言った。

「どうしましょうか?」

「どう・・って?」

「パレスとご結婚なさいますか?」

「するわけないだろ!!」

ローレルは一喝して立ち上がった。

「嫁いだら魔法は解けて女に戻るし・・女同士で結婚はできないだろ!ってそういう問題じゃなくて・・僕はハッキリと断ったじゃないか。」

「しかし・・」

キルクークはローレルの前に立ち腕をさすった。

「アレは面倒な事態になりそうな気配ですよ?」

そう簡単に諦めてくれるとは思えません、そう続けて軽く息を吐いた。

確かに・・

それは、そう、思う。

あんなにハッキリと言ったのに、「気に入った」とか言ってたしな・・。

「彼女みたいな女性は初めて見たよ・・。」
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