「王女さまは男のコ?!〜両刀使いの執事は××〜
「自分の生誕祭であのような態度をとられるのはあまりよろしくはないですね。」

っムッ

「誰のせいだと・・」

振り返り、言いかけたけど、思わず言葉が止まった。

キルクークが、自分を見つめていたから。

これまでも何度も見たけど今宵のキルクークはなんだか違う・・ような気がする。

キルクークは僕にフェロモンだだもれだって言ったけど、僕はそうは思わない。

だだもれなのは・・こいつのほうだ。

思わず俯いてその視線から逃れた。

パーティを途中退室したことを叱る顔じゃないだろぉ・・・!

「困った人だ。」

「・・っき、キルクークは戻れよ、まだ続いてるんだろ?」

髪飾りを外してぐしゃぐしゃと髪をかいた。

「いえ、もう23時ですし、お開きになさいましたよ。」

「ふうん。」
< 37 / 149 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop