「王女さまは男のコ?!〜両刀使いの執事は××〜
キルクークは苦しげに首を振る。

確かに・・

思い切り蹴り上げた、、けど。

まさか・・

「お、お医者を呼ぶ?呼んだ方がいい?」

ローレルは膝をついてキルクークの顔を覗き込んだ。

その瞬間だった。

ふと気づくと、キルクークが自分を絨毯の上に押し倒している。

足に自分の足を絡めて動けなくして、両手は頭の上で絡め取られている。

それはものの数秒の間のこと。

ローレルは、自分を見下ろすキルクークの不敵な微笑みに騙されたのだとようやく気がついた。

「はっ離せよ、離せっ!!」

キルクークはふふっと微笑んで言った。

「あなたはもう少し男というものを学んだ方がいい。」

「はぁ?そんなものー」

「じゃないと・・」

キルクークは顔をぐっと近づけて言った。
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