どうも、うちの殺人鬼(カノジョ)がお世話になってます。

「時流様ー?!なんでですか!!」


真吹が正気を取り戻そうとしてるのか、俺の肩を揺さぶる。

俺は正気だ、脳みそが揺れるからやめろと宥めてから、俺は施設長に目を向ける。


「……そうやって遠ざけるから、あいつはずっと引き取り手も友達もいなくて、一人なんじゃないのか?」


細いから判断が難しいが、あいつはおそらく高校生くらいの年齢に見えた。

施設の中には小中学生くらいの子供が多かったのに。

それくらいの年になってもここにいるという事は、引き取り手がいないという事。

俺が引き取らなかったら、きっとあいつは一生ここにいるかもしれない。

いや、児童養護施設は大体18歳までしか入居出来ないから、最悪追い出されるか。


「それに、殺人鬼と呼ばれてるなら、俺を守り刺客を成敗する事も出来るだろ。ボディーガードに丁度いい」

「ですが……」

「雇うのは俺だ。金なら出す」

「……」


施設長の目が哀れみを持ったものに変わる。

こういう奴が一番腹立つ。

いい歳した大人が何故一人の子供を除け者にする?
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