どうも、うちの殺人鬼(カノジョ)がお世話になってます。


まだ騒ぐ使用人二人を尻目に、開かれたままの情報帳に目をやる。

『市木 小紺』の頁のままだ。

しかし、もったいないくらい美しい容姿を持ってるな。

癖のある長髪は鮮やかなシルバーグレーだから、梳かせば綺麗になるだろう。

そのままでも充分美少女だが、真吹に化粧でもさせれば倍は可愛らしくなるはずだ。

眠そうなミッドナイトブルーの瞳はまっすぐ前を見れば、きっと美しさが映える。


……毎日退屈だったが、こいつを綺麗に仕立て上げたら、幾分暇潰しに出来そうだ。


「……なるほどぉ。はいはい、はーい、そぉ〜いう事ですかぁ〜」

「おい、真吹、何納得してるんだ」


ニヤニヤしすぎて変な顔になってる真吹が俺と情報帳の彼女を交互に見る。


「いや〜、春ですなぁ☆」

「は?今はまだ二月下旬だぞ?」


何勘違いしてる?

蝶野まで口元を抑えてクスクス笑ってる。







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