どうも、うちの殺人鬼(カノジョ)がお世話になってます。
「時流様の手……温かくて好き、です……ダメですか?」
少し潤んだ瞳が俺の姿を捉える。
いや、えっと、あの、嫌ではないが……手が温かいのは、多分俺の体温のせいだけじゃない。
「……構わないが」
理性を保つのに脳内がぐるぐると忙しい俺は、それしか言えなかった。
市木は嬉しそうに、俺の手を強く握った。
なんなんだ、こいつは……
そんなこんなで、浴室に到着した。
手汗と市木の顔色が気になって、どこをどう曲がって進んだのか覚えてなくて、いつの間にか着いた感じだが。
湯を張る為に一度浴室の扉を開けると、中央の湯船から湯気が立っていた。
いつの間にか真吹か蝶野が入れてくれたらしい。
手間が省けたな。
「ここが浴室だ。身体を綺麗にする場だが……それは分かるか?」
「はい」
流石に分かるか。