H! SCHOOL LOVE
諏瑠多弦は再び私に目を向ける。

「しつこいな……。
俺は教えないって…」

「好きな人に好きになってもらうために、頑張ったらダメなんですか? ロングヘアーが好みだから髪を伸ばしたり、テニス部だからテニスのルールを覚えたり、犬好きだから犬アレルギーを克服しようとしたり……」

私は好きになってもらう

「料理上手で、弁当を作ってくれる子にひかれるって聞いたから……そんな子になろうとするのは……」

私は諏瑠多弦の所で立ち止まる。

「いけない事ですか?」

努力をしたいだけなのに……。
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