イケメン小説家は世を忍ぶ
昨日桜並木の下を結衣と歩いても感じたことだが、桜の下で見る彼女はより一層綺麗に見える。

昨夜、インスピレーションが湧いたのもそんな結衣を見たからだ。

まるで桜の花の妖精のように儚げで……幻を見ているんじゃないかと思えた。

何かに残したい……そう思って、佐代さんにスケッチブックと鉛筆を持ってきてもらい、結衣をスケッチした。

今まで風景や動物を描いたことはあったが、人をスケッチしたのは初めてかもしれない。

リビングに飾ってある絵も俺が描いたもの。

絵を描くのは小さい頃から好きだった。

桜も綺麗だが、結衣の方が目を引き付けられる。

「着てるのはジャージなのにな」

艶やかな着物を着せたら、さぞかし似合うだろう。

最近の日本の女の子は髪を茶色に染めてる子が多くて、結衣のような艶のある黒髪を見ることは少ない。
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