俺に彼女ができないのはお前のせいだ!
ごちゃごちゃ考えていることが、すべて頭のどっかに消え去る。
まだ触れ合っていたいという愛しさが勝る。
指をからめようと思い、ふと視線をそらした時。
「……あ」
「ん?」
目に入ったのは、アリサの右の薬指から放たれた光。
2人で初めてデートみたいなことをした時に、記念に買ったやつ。
「指輪、してくれてるんだ」
「うん。これしてないとたくさん男の子が寄ってきちゃう」
「魔除けかよ」
「あははっ、そう言われるとそうかも。かなり効果あるよ」
「そうだ。もうすぐ俺ら誕生日じゃん。記念にもっといいやつ買うよ」
「ううん。それより良ちゃんも早く指につけてほしいな」
そう囁かれた後、アリサからふいにキスしてこられたから、
ドキッと変に鼓動が高鳴ってしまった。
ただでさえ可愛いくせに、えへへ、と照れた笑顔で更に俺を攻めてくる。
幼なじみをやっていた時は、
意地でもアリサへの気持ちを『好き』とか『愛』とかという言葉で形容してこなかったけど。
もう今は自分の想いに素直になっていい。
でも、でも……だからってさぁ。
「ねぇ。もっとキスしたいな」
そんな甘えた声を出すな! 誘ってくるような目で見るな!
言っとくけどな俺だって我慢の限界ってもんがあるんだぞ。