甘い罠には気をつけて❤︎ 俺様詐欺師と危険な恋 

 凍てついた瞳だった。

 ゾクりっと震えがフィーネの身体をかけのぼる。

 冷たく、それでいて激しさを感じる瞳で、ユアンはフィーネを見る。

 まるでフィーネを縫いとめるようなその眼差しに、フィーネはもう
 言葉がでなかった。


   「飢えたことのない人間、守られて育った人間、そうだったね、
    君は貴族の生まれだった......」


 すべてを凍らせてしまうような温度のない声でそう言うと、ユアンは
 ふっと窓の外へ視線を逸らせ、そして、もう二度と、フィーネの方を
 見ようとはしなかった。
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