甘い罠には気をつけて❤︎ 俺様詐欺師と危険な恋 

 長くて形の良い指で、琥珀色の液体の詰まった瓶を撫でながら、
 ユアンは、にっこりと笑う。


   「ご馳走させてもらいたいな」

   「へぇー そりゃまたどうして?」


 突然現れて、馴れ馴れしいことを言うユアンに、男たちは警戒の色を
 にじませ、険のある目でユアンを見たが


   「その女と引き換えに......」


 とユアンが言ったとたん、ぽかんと虚をつかれたような顔になった。

 そして、フィーネのささやかな胸に視線を落とす。


   「そういうことなら_ _」


 そう言いながら、男はフィーネから手を離した。


   「顔はかわいいが、胸が貧弱だったからな、でも、いいのか?
    にいちゃん」

   「ああ、構わない」

   「まあ、小さい方が感じやすいっていうからな」

   「期待するよ」

   「そうか、がんばれよ」


 またユアンに腕をとられ、その場を離れながらフィーネは首をかしげた。

 なんなの? その会話?

 どうやら自分の胸のことを言われているらしが、

 がんばれって......どういうこと?

 振り返ると、三人の酔っ払いが、優しさ(?)のこもった目で
 フィーネとユアンを見送っているのが見えた。


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