シグナル
「あっごめんラルフ、
そんなつもりで言ったんじゃ無いんだ…」
そんな武彦の言葉を聞いたラルフは、
思わず吹き出してしまった。
そんなラルフを見た武彦は、
突然の事にキョトンとしてしまった。
何故ならそれまでのラルフの厳しい言動からは、
考えられない発言であった為である。
「悪い悪い、
嘘、冗談だよ!
しっかりテリーに見てもらえ!」
その後昼食を終えた武彦は、
テリーと共に午後の訓練を始めた。
「それじゃあ始めようか!
まず何発か撃ってみてくれないか?
どの位上達したか見てみたい…」
「はい!」
そう大きな声で返事をした武彦は、
銃を数発撃ち始めた。
四・五発撃ち終えた頃、
となりから武彦を褒め称える言葉が聞こえてきた。