シグナル

この言葉に疑問を持った為、

もう一度確認する青木。


「本当に間違いありませんか?

もう一度しっかり確認してください」

ところが武雄は、

武彦から顔を背けたまま見ようともしなかった。


「違います、

うちには犯罪を犯す様な子などいません!」

武雄のこの発言により、

青木の疑問はより確信へと近付いた。


「でもそのような言い方をすると言う事は、

武彦君に間違いないのと違いますか?」

「違います!」

声を荒げながら否定する武雄であったが、

それでも続ける青木。


「お父さんもお母さんも、

一度は武彦君に間違いないと言ったじゃないですか!

それなのに何故です?

お父さんは先程、

犯罪を犯す子はいないと言いました、

それと言うのは、

武彦君が事件を起こしてしまった為に、

そんな子は要らないと言う事ではないですか?

それでは余りにもあの子が可哀想じゃないですか!」

「だから違うって言ってるでしょ!」

そう言い放った武雄は、

その場から立ち去ってしまった。

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