永遠のキミに恋をする。
「アイツ、俺の…息子なんだけど」
「えっ!?」
息子?
あんなに綺麗で優しそうな、先生とは真反対のあの男子生徒が?
「…全然、似てないですね」
私のその言葉に先生は傷ついたらしく、俺ってそんなにイケメンじゃなかったのね…と、頬をペチペチと叩いている。
ん…、てことは、名字が一緒だよね。
先生の名前って、なんだっけ…。
相変わらず頬を叩いている先生をチラリとみると、私が思っていることが伝わったのか、口を尖らせながら、
「那月ですけど…。似てなくてすみませんね」
と、教えてくれた。
「そうなんですか…。って、私、先生の息子さんに何もしてないですからね!」
また勘違いされたら困るので、念を押しておいた。
先生は、笑いながら分かった分かったと言って、職員室に戻っていった。
さて。
どうしようかな、あの…那月くん。
まだ寝てたりするかな。
っていうかそもそも、なんで文化部室にいたんだろうか。
まさか、部活見学?それとも、眠くなって近くの部室に入ったとか…?
うーん…。
とりあえず、覗いてみよう。
起きていたら、ここに来た経緯を聞きだす。
寝ていたら、…放っておく。
よく考えたら、先生は文芸部室に自分の息子が来てる理由を知らないのか?
それに先生、文芸部の顧問だし…。
頭の中の、ごちゃごちゃとした考えを消そうと
深呼吸をして、文芸部室のドアに手をかけた。
ガララ…。
ほんのりと、本の懐かしい香りがする。