一途な御曹司は、ウブなお見合い相手を新妻にしたい
「ミャー……」

キスの合間に囁かれる自分を呼ぶ声。

たったそれだけで心臓が飛び跳ねる。

自分の気持ちがどうなのか、正直まだよくわからない。

でも私……南さんのこと、嫌いじゃない。


芽生えた感情を噛みしめている間に、何度も落とされるキス。

「好きだよ、ミャー」


少しだけ距離を空け、私の瞳を見つめたまま伝えられた気持ち。

「大好き……」

繰り返さる愛の言葉に、胸の高鳴りは最高潮を迎えていく。

「南さん……」


自分の気持ちがわからないのに、受け入れたらだめ。なのに南さんに見つめられると、拒めそうにない。

私……このまま流されてしまってもいいかな?


ゆっくりと近づく距離。そのスピードに合わせるように間歩を閉じていく。

唇が触れる三秒前、突如陽気な声が聞こえてきた。
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