一途な御曹司は、ウブなお見合い相手を新妻にしたい
南さんと同じように私たちがお茶を飲んで一息ついたとき、見計らったように彼が口を開いた。
「あの……」
表情はガラリと変わり、真剣な面持ちを見せる彼にドキッとしてしまった。
そして急に緊張感に襲われてしまう。
「はっ、はい」
それはお父さんも同じなよううで、声が上擦っている。
あぁ、やっぱり予感的中でうちとの契約解消を勧告されちゃうのかな。
そんな不安しか頭をよぎらない中、彼はまず私を見た後、お父さんを見据えた。
「ミャー……じゃなかった。美弥さんとのこと、なのですが……」
改めて名前で呼ばれると、急にお父さんは両手と首を左右に振った。
「そんな美弥さんだなんて……! どうぞお気軽にミャーでも、ニャーでもお好きにお呼びください!」
とことん緊張しているお父さんは、的外れなことを言い出した。
そもそもなに? ニャーって!
心の中で突っ込んでいると、南さんは困惑しながらも「では、ミャーと呼ばせていただきます」と前置きしたものの……。
「あの……」
表情はガラリと変わり、真剣な面持ちを見せる彼にドキッとしてしまった。
そして急に緊張感に襲われてしまう。
「はっ、はい」
それはお父さんも同じなよううで、声が上擦っている。
あぁ、やっぱり予感的中でうちとの契約解消を勧告されちゃうのかな。
そんな不安しか頭をよぎらない中、彼はまず私を見た後、お父さんを見据えた。
「ミャー……じゃなかった。美弥さんとのこと、なのですが……」
改めて名前で呼ばれると、急にお父さんは両手と首を左右に振った。
「そんな美弥さんだなんて……! どうぞお気軽にミャーでも、ニャーでもお好きにお呼びください!」
とことん緊張しているお父さんは、的外れなことを言い出した。
そもそもなに? ニャーって!
心の中で突っ込んでいると、南さんは困惑しながらも「では、ミャーと呼ばせていただきます」と前置きしたものの……。