国王陛下は無垢な姫君を甘やかに寵愛する
果実酒の入ったグラスを置いて、魚を口に運ぶ美しい娘を見る。
「ルチア、馬は怖い?」
「顔は可愛いと思うけれど……大きくて……急に襲われそうで怖いの」
ユリウスはやはり馬に襲われたときのトラウマだろうと、確信した。
「馬は君を傷つけることはしない。仲良くなれば、一緒に遠乗りに出かけられる」
ルチアは困ったような瞳を向けた。その瞳を見て、ユリウスはもう少し時間をかける必要があると思った。
食事が終わり、アローラと侍女たちがテーブルの上を片付けていた。
ルチアは執務室のユリウスの机の向こう側の窓に足を進める。
自分の部屋からは城の敷地しか見えないが、ここならば海が見えるのではないかと思ったのだ。
ユリウスはルチアに何か面白そうな本がないか、本棚の前に立っていた。
「ユリウスさま、窓を開けていいですか?」
窓まで行くとルチアは振り返り、少し離れたところにいるユリウスに聞いてみる。
「開けてあげよう。この部屋の扉はいろいろと面倒なんだ」
ユリウスは手にしていた本を棚に戻し、ルチアの元へ颯爽とした足取りで向かう。
いろいろと面倒といった通り、ユリウスは窓の鍵の部分を何度か動かして開けた。
観音開きの窓を開けた途端、潮の香りが風に乗ってルチアの頬を撫でていく。
「海の匂い!」
ルチアは身を乗り出すようにして、外を見る。
以前、港に船をつけた場所は見えなかったが、紺碧の海が見えた。
海を見て、ルチアは無性に泳ぎたくなった。
窓から身を乗り出すルチアにユリウスは一瞬、ドキッと胸が音をたてた。乱暴に身を乗り出したルチアが落ちそうに見えたのだ。
ユリウスは彼女の後ろから細いウエストに腕を回した。
「ユ、ユリウスさまっ!?」
驚いたルチアは海からユリウスに顔を動かす。その顔は目を丸くして驚いている。
「ルチア、馬は怖い?」
「顔は可愛いと思うけれど……大きくて……急に襲われそうで怖いの」
ユリウスはやはり馬に襲われたときのトラウマだろうと、確信した。
「馬は君を傷つけることはしない。仲良くなれば、一緒に遠乗りに出かけられる」
ルチアは困ったような瞳を向けた。その瞳を見て、ユリウスはもう少し時間をかける必要があると思った。
食事が終わり、アローラと侍女たちがテーブルの上を片付けていた。
ルチアは執務室のユリウスの机の向こう側の窓に足を進める。
自分の部屋からは城の敷地しか見えないが、ここならば海が見えるのではないかと思ったのだ。
ユリウスはルチアに何か面白そうな本がないか、本棚の前に立っていた。
「ユリウスさま、窓を開けていいですか?」
窓まで行くとルチアは振り返り、少し離れたところにいるユリウスに聞いてみる。
「開けてあげよう。この部屋の扉はいろいろと面倒なんだ」
ユリウスは手にしていた本を棚に戻し、ルチアの元へ颯爽とした足取りで向かう。
いろいろと面倒といった通り、ユリウスは窓の鍵の部分を何度か動かして開けた。
観音開きの窓を開けた途端、潮の香りが風に乗ってルチアの頬を撫でていく。
「海の匂い!」
ルチアは身を乗り出すようにして、外を見る。
以前、港に船をつけた場所は見えなかったが、紺碧の海が見えた。
海を見て、ルチアは無性に泳ぎたくなった。
窓から身を乗り出すルチアにユリウスは一瞬、ドキッと胸が音をたてた。乱暴に身を乗り出したルチアが落ちそうに見えたのだ。
ユリウスは彼女の後ろから細いウエストに腕を回した。
「ユ、ユリウスさまっ!?」
驚いたルチアは海からユリウスに顔を動かす。その顔は目を丸くして驚いている。