国王陛下は無垢な姫君を甘やかに寵愛する
早朝、ルチアはユリウスのキスで目を覚ました。

ユリウスはすでに水色のドレスシャツとグレーのズボンに着替え、ベッドの端に座っている。

「おはよう。ルチア」
 
爽やかな笑みのユリウスだ。ルチアは寝顔を見られていたことを知り、掛布団で顔を隠す。

「お……はようございます……ユリウスさま……」

「昨晩は何度もユーリと呼んでくれたのに、もう戻っている」
 
昨晩、このベッドの上でユリウスに愛されたことを思い出し、掛布団の下のルチアの顔は日が拭きそうなほど真っ赤だ。

「これに着替えたら朝食を食べて。それから部屋に送る。今日は領主たちの謁見の日なんだ」
 
忙しそうなユリウスにハッとなったルチアは掛布団から顔を出した。
 
ユリウスは楽しげに笑い、ルチアの鼻にキスを落とす。

「それから君はエレオノーラだ。間違いない。あとでその証拠を見つけ出す」

「証拠……?」
 
そんなものがあるのだろうか。ルチアは小首を傾げた。

「君が王妃になるのもすぐだよ。おばあさんのこともすべてうまくいく」
 
今度は唇に甘くキスをされ、ルチアは幸せで満ち足りた気分になった。




< 153 / 170 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop