国王陛下は無垢な姫君を甘やかに寵愛する
「なんだと!? なにが大変なんだ!?」
ユリウスはジョシュに近づき、胸倉を掴む。
ジョシュをよく見れば、頭から血が頬を伝わって流れている。
「なにがあった!?」
ルチアの身になにか起こったのかと思うと、ユリウスの心臓がドクドクと波打ち暴れはじめる。
「エラに実家へ連れて行くよう言われ、港に着いた途端、何者かに襲われたんです!」
「エラに言われた!?」
ユリウスの眉根がぎゅっと寄る。
「はい! 昨日エラの使いの者が俺のところへ来て、ルチアを実家に連れて行ってほしいと言われたんです」
頭の傷が痛み、ジョシュの顔が話しながら歪む。
「ユリウスさま、戻ってエラから話を聞きましょう。なにか裏があるように思えます」
「陛下! ルチアを守れず……すみません!」
ジョシュは額が地面に着いてもなお、頭を強く下げた。
「ジラルド! 大広間でその者から詳しい状況を聞き出せ。わたしはエラに会う!」
ユリウスは愛馬に飛び乗ると、城へ走らせた。
「エラ! エラはいないか!?」
ユリウスはエラの部屋の扉を乱暴に叩く。エラの侍女が慌てて扉を中から開けた。
「陛下!?」
若い侍女は突然のユリウスの訪問に驚き、慌てて膝を折る。
「エラはどこにいる!?」
ユリウスのただならぬ様子に、若い侍女は顔を引きつらせながら大きく首を横に振る。
「す、数刻ほど前から見当たらないのです」
「なんだって!?」
エラがいないことで国王の逆鱗に触れていると、若い侍女は泣きそうだった。
「エラはなにか言っていなかったか?」
「い、いいえ、なにも聞いておりません……」
ユリウスは苛立ちと心配で大きなため息を吐くと、エラの部屋を出た。
ユリウスはジョシュに近づき、胸倉を掴む。
ジョシュをよく見れば、頭から血が頬を伝わって流れている。
「なにがあった!?」
ルチアの身になにか起こったのかと思うと、ユリウスの心臓がドクドクと波打ち暴れはじめる。
「エラに実家へ連れて行くよう言われ、港に着いた途端、何者かに襲われたんです!」
「エラに言われた!?」
ユリウスの眉根がぎゅっと寄る。
「はい! 昨日エラの使いの者が俺のところへ来て、ルチアを実家に連れて行ってほしいと言われたんです」
頭の傷が痛み、ジョシュの顔が話しながら歪む。
「ユリウスさま、戻ってエラから話を聞きましょう。なにか裏があるように思えます」
「陛下! ルチアを守れず……すみません!」
ジョシュは額が地面に着いてもなお、頭を強く下げた。
「ジラルド! 大広間でその者から詳しい状況を聞き出せ。わたしはエラに会う!」
ユリウスは愛馬に飛び乗ると、城へ走らせた。
「エラ! エラはいないか!?」
ユリウスはエラの部屋の扉を乱暴に叩く。エラの侍女が慌てて扉を中から開けた。
「陛下!?」
若い侍女は突然のユリウスの訪問に驚き、慌てて膝を折る。
「エラはどこにいる!?」
ユリウスのただならぬ様子に、若い侍女は顔を引きつらせながら大きく首を横に振る。
「す、数刻ほど前から見当たらないのです」
「なんだって!?」
エラがいないことで国王の逆鱗に触れていると、若い侍女は泣きそうだった。
「エラはなにか言っていなかったか?」
「い、いいえ、なにも聞いておりません……」
ユリウスは苛立ちと心配で大きなため息を吐くと、エラの部屋を出た。