【新】レンタルフレンド~お友達をお貸しします~
「えっ…?」

そのとたん、両親は信じられないと言う顔をした。

「私…クラス――ううん、学年中からいじめられているんだよ?

無視されて、仲間外れにされて、バカにされていること…あなたたちはそれを知ってるの?

小学生の時からずっといじめられていたんだよ?

さすがに暴力はないけれど、学年中から無視されているんだよ?

仲間外れにされているせいで、友達がいないんだよ?

小学生の時から、ずっと1人ぼっちだったんだよ?

あなたたちのせいで…私は、つらくて苦しい学校生活を過ごしていたんだよ?」

安里の目から、涙がこぼれ落ちた。

「もうこんな生活は嫌なの…。

友達もいない、1人ぼっちの生活を過ごしたくないの…。

誰も私のことを知らないところに行って、1から全てをやり直すって決めたの…」

「どうして、そんなことを言うのよ」

安里の言葉をさえぎるように、母親が言った。
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