桜時雨の降る頃
*****
中学に入り、わたし達は3人ともバスケ部に入った。
入学早々、やはり双子ということが人目を引くのか陽斗達はあっという間に有名人状態になっていた。
カッコイイという周りの評価は中学に入ってから益々確固たるものになってしまい、
特に女子からの人気はうなぎ登り。
それでも、わたし達は小学校の時から登下校を一緒にするのがクセになっていて
部活も同じことから中学へ入っても同じ習慣をしばらく続けてしまっていた。
それが女バスの先輩方の気に障ったらしい。
ある時、部活の後に呼び出しを受けた。
同じ部活に入った、小学校から仲の良い佳奈ちゃんーー陽斗をただ者じゃないねと言っていたーーが心配して、
「私も一緒に行くよ!」
と言ってくれたのだけど、わたしは首を横に振った。
「ありがと。まぁ怖いは怖いけど、行ってくるよ」
佳奈ちゃんを巻き込んじゃ悪いし、と告げて
呼び出し場所の体育館裏へ行った。
こんな漫画みたいな展開、本当にあるんだなぁ、なんて思いながら。
中学に入り、わたし達は3人ともバスケ部に入った。
入学早々、やはり双子ということが人目を引くのか陽斗達はあっという間に有名人状態になっていた。
カッコイイという周りの評価は中学に入ってから益々確固たるものになってしまい、
特に女子からの人気はうなぎ登り。
それでも、わたし達は小学校の時から登下校を一緒にするのがクセになっていて
部活も同じことから中学へ入っても同じ習慣をしばらく続けてしまっていた。
それが女バスの先輩方の気に障ったらしい。
ある時、部活の後に呼び出しを受けた。
同じ部活に入った、小学校から仲の良い佳奈ちゃんーー陽斗をただ者じゃないねと言っていたーーが心配して、
「私も一緒に行くよ!」
と言ってくれたのだけど、わたしは首を横に振った。
「ありがと。まぁ怖いは怖いけど、行ってくるよ」
佳奈ちゃんを巻き込んじゃ悪いし、と告げて
呼び出し場所の体育館裏へ行った。
こんな漫画みたいな展開、本当にあるんだなぁ、なんて思いながら。