桜時雨の降る頃
なおもニヤニヤとわたしを見てくる朔斗を軽く睨みつけながら、わたしも負けじと返した。
「そ、それより、そーゆうそっちこそいるんじゃないの?好きな人!」
そうだ。
わたしたち3人は恋バナをしなさすぎかもしれない。その辺の事情をお互い全然知らない。
陽斗と朔斗は目を丸くした後、お互いの顔を見合わせている。
兄弟でそんな話したりするのかな……
となぜかわたしがドキドキしてきた。
「陽斗、いんの?」
「朔斗こそどうなの?」
……なんだ、この探り合いみたいな。
2人の間でもやっぱそんな話しないのかな?
そう思っていると、同時にこちらを向いて2人が答えた。
「「いるってことで!」」
「えぇっ? なんか今のはいないって感じじゃなかった?」
「フェイクだよフェイク! 雫にいて俺らにいないわけないじゃん」
朔斗の言葉に、どーゆう意味よ、と頬を軽く膨らませると陽斗が笑って言った。
「雫が内緒なら、俺らも内緒ってことだよ」
「えーっ、いいじゃん教えてよ! 気になる!
内緒にするから」
「雫が教えてくれたらいいよ」
うっ……
教えるも何もいないのに言えるわけがない。
分かっててそう言ってんのかなぁ。
チラッと2人を見ると怪しげにニッコリ微笑んでいた。
「そ、それより、そーゆうそっちこそいるんじゃないの?好きな人!」
そうだ。
わたしたち3人は恋バナをしなさすぎかもしれない。その辺の事情をお互い全然知らない。
陽斗と朔斗は目を丸くした後、お互いの顔を見合わせている。
兄弟でそんな話したりするのかな……
となぜかわたしがドキドキしてきた。
「陽斗、いんの?」
「朔斗こそどうなの?」
……なんだ、この探り合いみたいな。
2人の間でもやっぱそんな話しないのかな?
そう思っていると、同時にこちらを向いて2人が答えた。
「「いるってことで!」」
「えぇっ? なんか今のはいないって感じじゃなかった?」
「フェイクだよフェイク! 雫にいて俺らにいないわけないじゃん」
朔斗の言葉に、どーゆう意味よ、と頬を軽く膨らませると陽斗が笑って言った。
「雫が内緒なら、俺らも内緒ってことだよ」
「えーっ、いいじゃん教えてよ! 気になる!
内緒にするから」
「雫が教えてくれたらいいよ」
うっ……
教えるも何もいないのに言えるわけがない。
分かっててそう言ってんのかなぁ。
チラッと2人を見ると怪しげにニッコリ微笑んでいた。