桜時雨の降る頃
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わたしたちが学校では距離を置くようになって、周りの好奇の目も落ち着いた頃。


あのキャプテンや先輩たちもしばらく色々嫌味ったらしいことを言ってきていたけど
どうやらターゲットの男子が変わったらしくわたしへの攻撃的な態度は無くなっていった。



そして、徐々に増えてきたのは双子にまつわる相談事。


本格的に彼らを想うコたちにとっては、わたしは貴重な情報源として扱われていた。


好きな食べ物とか、どんなテレビ見てるとか

映画はどんなのが好きかとか、誕生日はいつだとか

……好きな女の子のタイプは、とか。


本人たちに直接聞けばいいのに、と思う反面

恥ずかしくて聞けないっていう乙女心は可愛らしいなって思った。


だから、わかる範囲で情報提供。


でも目下分からないのは、好きな女の子のタイプだ。


いや、あまりに女子に聞かれるので直接本人たちに聞いたことはある。


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