桜時雨の降る頃
そして


この関係にちょっとだけ変化が訪れたのは

中3の時だった。


好きなタイプ談義をした頃からだいぶ経ち、

2人ともすっかりわたしの背を追い越して頭ひとつ分くらいの差は余裕でついてしまった。

声もまた少し低くなって、いつのまにか男っぽくなっていて

わたしのよく知ってた2人はどこへやら?と思うくらいに大人っぽくなっていた。


特に朔斗は随分クールになってしまって

前はそこまでじゃなかったと思うけど、女子に対して結構冷たくて、女嫌いって噂が出回ってるほどだ。


冷たいというか毒舌気味なのはわたしには昔からなので、それが増したからと言って特段変だとは思わなかったけれど。


逆に陽斗の優しさがみんなには眩しく見えたのか、陽斗は陰で親しみを込めて“王子”呼ばわりされてて、それはそれでくすぐったかった。


2人とも人気者なのは変わらず

わたしの元には相変わらずの恋愛相談が舞い込んでいた。

その頃のわたしは彼等のマネージャーだと見なされていたに違いない。




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