キミとまた違う未来で、この桜を見上げよう。



私も今まであったことを話した。
中学で友達に裏切られたこと、高校で出会った七笑たちのこと。



「美瑚と友達になってくれて、ありがとう」とお母さんに言われて、七笑はまた目に涙をためていた。



「みーこはアタシが生涯かけて守ります!」


「…それなんか違う意味に聞こえるからやめて」



男性がプロポーズするときのセリフみたいだから。



七笑がバカを発揮して私がつっこむ、この一連の流れを知り尽くした旭が「漫才コンビみたいだね」なんて言ってくるから睨んでおいた。



「みーこいつもこんな感じで基本的に冷静というか冷たいんです!
乃々っていうアタシとみーこの友達もこんな感じで!

いつもアタシのことバカって二人してからかってくるんです~!ひどくないですか…!?」



七笑(あなた)がバカなのは事実だから。
そうつっこもうとしたけど、七笑が言った名前が引っ掛かり言えなかった。



"乃々葉"
この名前を聞いて頭の中に思い浮んだ乃々葉の顔。
花火大会で嫌いだといっていた家族と再会して、希穂ちゃんと喧嘩になった。



もし乃々葉に起こったことが私だったらどうだろうか。



こうして本音を話した今なら、お母さんが危ないと聞けば自分にできること協力すると思う。
でもあの時の私だったらきっと乃々葉と同じように、協力しなかったかもしれない。


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