キミとまた違う未来で、この桜を見上げよう。



私と七笑でお互いに目を丸くして見つめ合って、数回瞬きをしたら二人で慌てて玄関まで走っていく。



旭はちゃんとインターホンを押してゆっくり戸を開ける。
この容赦なく勢い開ける開け方は一人しかいない。



「乃々葉!」


「乃々!!」


「…二人して慌てすぎ…ただいま」



七笑と同時に名前を呼ぶと家に入ってきた乃々葉は私達の顔を見て小さく笑っていた。



慌てすぎって連絡しても返事がないからどれだけ心配したと思ってるの…



そう乃々葉に怒ってやろうと思ったら、乃々葉の後から入ってきた人物に言葉を飲み込んでしまった。



「…!き、希穂ちゃん…?」



乃々葉の後に続いて入ってきたのは希穂ちゃんだった。



名前を呼んだらいきなり玄関を開ける誰かとは違って礼儀正しく私と七笑にお辞儀をした。



どうしてこの二人が一緒にいるんだろう。
いつもなら一緒に来ても違和感はないけど、あの花火大会で言い合いをしたことがあるから今は違和感を感じてしまう。



二人の距離感的にもまだ仲直りしてる感じじゃないし……


< 161 / 179 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop