キミとまた違う未来で、この桜を見上げよう。



「…どっかの誰かさんが自分の家族と向き合ってるのを見て、あーしも逃げてばかりじゃダメだって思ったから」



乃々葉が家に上がってすれ違い様に言ったのに目を丸くした。
振り返っても乃々葉はこっちを見ずに居間に入っていった。



もしかして私がお母さんと話してる時に帰ってきてたの?



そして私とお母さんの話を聞いて自分も向き合おうと希穂ちゃんを呼んできたってこと?



どちらにしても向き合おうと思えば二人だけでも話ができたはず。



それをわざわざ私の家まで来たということは、きっと私達にも聞いてほしいと思ったんだろう。



私を…私達を信頼してくれている。
それだけで嬉しくて乃々葉の背中に微笑む。



すると隣にいた七笑も私の肩に手を置いて満面の笑みを浮かべていた。



二人で見つめ合って笑った。



私達の思いが乃々葉にも伝わったんだよね。



「七笑。亜沙美も起こしてお茶淹れようか」


「うん!」



亜沙美を起こしに行った七笑に続いて私はお茶を淹れに台所へ向かった。


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