キミとまた違う未来で、この桜を見上げよう。
お茶を淹れて人数分お盆にのせて居間に行くと、乃々葉と希穂ちゃんがテーブルを挟んで向き合うようにして座っていた。
そしてサイドに七笑と寝起きの亜沙美が座っていた。
私は七笑の隣に座ってそれぞれの前にお茶を置いた。
しばらくの沈黙を破ったのは乃々葉だった。
「希穂、あの時はごめん。
頭に血が上ってあんなこと……」
「私も、ごめんね。
乃々ちゃんの、頬、叩いちゃって……」
乃々葉は正座をして希穂ちゃんに頭を下げた。
希穂ちゃんは首を横に振って、手話は使わずにゆっくりだけど話した。
そして希穂ちゃんは鞄からノートや教科書のような本を取り出した。
「…私、ね、乃々ちゃんに、言ってないこと、あるの」
「っ!これ…どうしてこんな…!」
テーブルに置かれた教科書とノートには勉強できないくらいたくさんの"障害者消えろ"や"学校来んな"などといった暴言が書かれていた。
私と七笑、亜沙美も言葉を失ってその教科書を見ることしかできない。