泥酔ドクター拾いました。
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「おいしい」

レモンソースを添えた金目鯛のポアレは、最近までつわりであまり食欲のなかった私にも食べやすくて、思わず頬を綻ばせる。


職員通用口で待ち合わせして、崇也さんが連れてきてくれたのは都心の高層ビルに入っているカジュアルなフレンチレストラン。

私と崇也さんの想い出のレストランを、どうやら今度は予約していてくれたようで、フルコースのディナーだった。
アルコールを飲めないので、雰囲気だけでもって、ノンアルコールの赤ワインまで準備してくれていたらしい。

予約してくれていたテラス席では、ピアノの生演奏が行われ、都心とは思えない解放感と夜景を満喫できる。
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