泥酔ドクター拾いました。
「あともう1つ」
言葉を紡ぐ前にコホンと一つ咳払いしたのは、俺の完全な照れ隠し。


「まだあるんですか?謝ること。気にしなくていいのに」

彼女はそう言ってわずかに微笑む。


「さっきから、藤代さんは気にしなくていいって言ってばっかりだな」
彼女の笑顔につられるようにして俺も口元がほころんでしまう。

「お、大和田先生だって、さっきから謝ってばっかりじゃないですか」
藤代さんだって、口を尖らせて顔を真っ赤にして言い返してくるのはきっと照れ隠しなのだろう。

俺は、彼女から視線を反らすと大きく1つだけ伸びをして、星空を仰ぎ見る。

すると、俺の行動を真似するように、彼女も星空を見上げる。
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