キミの螺旋
「きゃ…っ」

あたしは家の中に倒れこんだ。

何…?!

玄関の方を振り返ったのと同時に部屋の灯りがつけられ─


そこには父親が居た─


「お父…さん…」

あたしは全身が凍りついたように…動けなくなった。

よくわかんないけど…今までとは雰囲気が違う。

…怖い…

「凛…ドコへ行ってた?父さん捜したんだぞ」

「どうして…?なんでそんなにあたしに執着するの?」

「大事な娘だからに決まってるじゃないか!愛してるからに決まってるじゃないか!」

「違う!そんなの愛じゃない!貴方は…あたしとSEXしたいだけなのに!」

それを『愛』とすりかえて、あたしを抱く口実を作っただけにすぎない!

「どうしてそんな風に言うんだ?お前だってあの時もこの前もヨガってたじゃないか?」

父親は困った顔をして…あたしをなだめるように言っていた。

「本気で良かったワケじゃない!そうするしかなかった…!」

そうしなきゃ…あたしは正気を保てなかった


「家出なんかして色々あったんだろ?今はきっと精神が高ぶってるんだ。家に戻れば落ち着くさ。さ、凛…帰ろう?」

そう言って父親はあたしの手を引いた。


「イヤ…!」
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