キミの螺旋
「凛!」

「イヤ…帰らない!!」

もう二度とあの家に…この人の元に戻りたくない!

今、抵抗しなきゃいつまで経っても同じ!


闘わなきゃ…!
闘わなきゃ!
運命を変えるために!

何かを変えるために!

「何か他に理由があるのか?欲しいものがあるなら買ってやるぞ?」

ダダをこねる子供をあやすように優しい口調で聞いてきた。
そんなの…見せかけだけの偽りの姿なのに。

「あたしが欲しいのは本当の家族よ!貴方じゃない…失った記憶が欲しいの!あたしは本当の家族を捜すの!!」


「ハ…ハハハハハ!本当の家族だって!?」


あたしの望みを聞いて父親は大声で笑い出した。

「何よ?!そんなにオカシイ?アンタになんかわかんないよ!」

「クックックッ…本当の家族か…お前はムダなものを捜してたな」

「!?どういう…事?」

父親の言ってる意味がわかんない

何故、笑うの?




「教えてやるよ。お前の本当の家族とやらはな…七年前に殺されたんだ」






「…え…?」



──何…?
何を言ってるの?


「ウソだ…」

「ウソじゃない。七年前の七月。新聞でも探してみろよ。結構大きな事件だったんだから」
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