キミの螺旋
まだ熱が下がらないって事をパパかママ、起きてる方に伝えようと思った。

でもあたしが起きてた事を驚かせたくなくて静かにドアを開けた時

光る物が目に入った。

その日は三日月で、あまり月明かりはなかった。だけど、廊下の窓から差し込む街灯の灯りに反射して、それは一瞬、光を放った。

そして水が滴るような音も聞こえてきた。

──あたしは動けなかった…

目に入った光る物が原因じゃない。

あり得ない……


あそこに立っていたのは、ママじゃない。

パパでもない…

知らない『誰か』

その『誰か』が家の中にいて…パパの部屋から出てきたかと思ったら

次は迷わずママの部屋に入っていった…


   怖 い



 怖い
怖い
怖い
   怖い

 怖い

 どうしよう

    どうしよう
 どうしよう…



何してるの?
震えが止まらない。
怖くて考える事も出来ないの…だけど最悪な事は頭をよぎった。

しばらくして、その『誰か』がママの部屋から出てきた瞬間

あたしはその『誰か』の顔を──────









「きゃぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!」
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