キミの螺旋
「…凛ちゃん!?凛ちゃん!!!!」

「いやぁ…っ!!!!見てない…あたし見てないよ…っ!!!!」

「凛っ!!!!!目を覚まして!先生…っ何とかして!」

「ヤダ!怖いよ!止めて!見たくないの!」

「凛ちゃん!もう終わったよ!あれは昔の事だ!凛ちゃん!今から三つ数えれば現実世界に戻れる!三、二、一!」


  「パチン!!」






「…平田先生…」

暗闇の中で音がした瞬間…一瞬で目が覚めて、あたしは何が起こったのかわからなかった。

「凛!良かったぁ…心配したよ…」

「サラ…」

あたしの隣で、あたしの手を強く握りホッとしていたサラに気づいた。

「凛ちゃん、大丈夫かい?気分は?」

先生が心配そうにあたしを見ていた。

「大丈夫…だと思う。あたし、何かした?」

「いや、大丈夫そうだ。少し錯乱していた…今、見た記憶…思い出せるかい?」

「今見たもの…」

あたしは自分の中の記憶を探そうとした。

でも…探す必要なんかなかった。

今見た記憶は、まぶたに焼き付いていて今なら鮮明に思い出せる。

暗闇の暗さや、辺りの静けさ、身体の熱さ、自分の鼓動までもがリアルに蘇る…

でも

「わからない…」
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