生存税
「グレン...だよね?」
「隼。やっぱり、来てくれると思った。」
「いや、だってこんな雨で君こそ風邪ひいちゃうし。」
グレンは、突然歩きだしたと思うと、隼の家へと平然と入った。
「え!?誰も入っていいなんて言ってないし!」
「僕が入りたいんだから良いの。」
スニーカーを脱ぎ、きちんとかかとを揃え、リビングへと向かっていく。
まだ出会って二日目だって言うのに、彼は自分勝手というか優柔不断というか。
第一、許可も無く人の家に入る奴がいるかよ。
「うわぁ、まだ引っ越してきて数日とは思えないほど散らかってるね。」
「だから嫌だったんだよ!」
「まあまあ、怒らないで。」
グレンは隼の唇に、人差し指を立て、静かにと合図した。
本当に調子の狂う奴だ。