生存税


「これ、届いたんだ。」


「...あー、うん。」


グレンは、生存税の書類を指差した。


「グレン、これ払わないとやばい?一日5000円ってどう考えてもおかしいよね。」


「...僕は勿論、馬鹿らしいし、口座を変えたから払ってないよ。」


「なんだ、じゃあ大丈夫か。」



てっきり住民全員、しっかり払っているものだと思っていた。処罰と書いてあったのは、ただの脅しなのだろうか。


「ただし、払わなければ払わないだけの代償はある。」


「...代償って?」


「それは言えない。でも払うか払わないかは、隼が決めることだから僕は何も言わない。」


グレンの始めてみるその真剣な表情に、これ以上なにも問いだせなくなった。

払わないなりの代償=処罰という事だろう。



どんな処罰がグレンに下されたかなんて僕は知らない。


想像しているよりも楽だろうが、過酷だろうが、僕にはその処罰を聞く勇気はない。



だからこそ、僕はどうすればいいのか、迷うんだ。



< 22 / 52 >

この作品をシェア

pagetop