生存税
「これ、届いたんだ。」
「...あー、うん。」
グレンは、生存税の書類を指差した。
「グレン、これ払わないとやばい?一日5000円ってどう考えてもおかしいよね。」
「...僕は勿論、馬鹿らしいし、口座を変えたから払ってないよ。」
「なんだ、じゃあ大丈夫か。」
てっきり住民全員、しっかり払っているものだと思っていた。処罰と書いてあったのは、ただの脅しなのだろうか。
「ただし、払わなければ払わないだけの代償はある。」
「...代償って?」
「それは言えない。でも払うか払わないかは、隼が決めることだから僕は何も言わない。」
グレンの始めてみるその真剣な表情に、これ以上なにも問いだせなくなった。
払わないなりの代償=処罰という事だろう。
どんな処罰がグレンに下されたかなんて僕は知らない。
想像しているよりも楽だろうが、過酷だろうが、僕にはその処罰を聞く勇気はない。
だからこそ、僕はどうすればいいのか、迷うんだ。